曹洞宗の起源
曹洞宗はお釈迦さまより歴代の祖師がたによって受け継がれてきた正伝の仏法です。今から800年ほど前の鎌倉時代に、高祖道元禅師(こうそどうげんぜんじ)さまが中国から日本に伝え、4代目の太祖瑩山禅師(たいそけいざんぜんじ)さまが宗の発展の基礎を築きました。このお二方を両祖と呼び、お釈迦様とともに一仏両祖(いちぶつりょうそ)として仰いでいます。現在では、全国に約15,000の寺院と、1,000万人以上の檀信徒がいらっしゃいます。
曹洞宗の大本山
曹洞宗は2つの大本山を持っています。高祖道元禅師さまが開山された福井県の永平寺と、太祖瑩山禅師さまが開山された神奈川県横浜市の總持寺です。両大本山の住職さんは貫首と呼び、2人の貫首が2年交代で管長(宗門代表)となります。
永平寺 |
福井県吉田郡永平寺町にあります。正式名称は吉祥山永平寺で、ご本尊は釈迦如来・弥勒仏・阿弥陀如来の三世仏です。 |
總持寺 |
神奈川県横浜市鶴見区にあります。正式名称は諸嶽山總持寺で、ご本尊は釈迦如来。当初石川県輪島市にありましたが、明治31年の火災により焼失。明治44年に現在の鶴見に移転しました。 |
曹洞宗のご本尊
曹洞宗の本尊さまは、仏教の開祖であるお釈迦(しゃか)様です。
「南無釈迦牟尼佛(なむしゃかむにぶつ)」とお唱えします。
曹洞宗のお経
修証義(しゅしょうぎ)・般若心経(はんにゃしんぎょう)・観音経(かんのんぎょう)・寿量品(じゅりょうほん)などの諸経典を読みます。